お知らせ&セミナーレポート

お知らせ

~人事労務DXについて考える~ ③DXの推進と3つのジレンマ

木こりのジレンマという寓話をご存じでしょうか。

ある日旅人が森の中を歩いていると、斧で忙しそうに木を切る木こりに出会います。木こりは一生懸命斧を振りますが、勢いの割にはなかなか木が切れていない。よく見ると使っている斧が刃こぼれしているようなので、旅人は「斧を研いだ方がいいのでは?」と伝えます。すると木こりは「わかってはいるけど、木を切るのに忙しくて、それどころではないんだ」と返すのでした。

実はDXを推進する上でもこのようなジレンマを抱えていると言われているのです。

 

2021年に発表されたDXレポート2.1によると日本企業は「危機感のジレンマ」「人材育成のジレンマ」という2つのジレンマに、IT企業はさらに「ビジネスのジレンマ」を抱えているというのです。

「危機感のジレンマ」は、目先の業績が好調なときには変革に対する危機感が起きにくいことや、危機感がたかったときにはすでに変革に必要な資力、体力を失っていることが挙げられます。

 

「人材育成のジレンマ」は、時間をかけて学んだとしても、技術の陳腐化するスピードの速さに負けてしまい、習得した時には既に古い技術となってしまっていること。仮に新技術を獲得できる人材がいたとしても、引き抜かれてしまうのではないかという不安などが挙げられます。

 

IT企業における「ビジネスのジレンマ」とは、システムの内製化を推進することそれ自体がいままでの受託型のビジネスの縮小につながることだということ。何より自分たちの必要性を無くしていくことになるのではということです。

 

従来の構造を変えていかなければ、DXは浸透していきません。そのためにもユーザー企業とIT企業が互いに協力して新たなビジネスモデルや価値を創り出していかなければなりません。“多様なステークホルダーが協力しながら新しい価値を創造する”概念を「共創」と呼ばれています。

 

さて、冒頭の木こりを人事労務DXも踏まえてプランを考えてみましょう。

まず斧のままでは効率が悪いままですので、チェーンソーを導入します。
チェーンソーを導入することで初期コストはかかるかもしれませんが、作業効率はあがることが見込まれますのでより多くの木をきることが出来ます。効率化によって生成された時間と新たな切る技術を活かして丸太彫刻という新分野に挑戦し新たな販路や企業価値を高めることができるでしょう。

 

これが木こりの本業へのDXです。ここから木こりが従業員を雇い企業規模を拡大した場合には、従業員の時間管理やチェーンソーの使用時間の管理、メンテナンス情報の記録、給与の記録と人事労務業務DXの出番ですね。

【無料相談はコチラ】https://forms.gle/xSnSJ7YUUoLrK7gU6

☆勤怠管理システム導入100社超えの社労士事務所とは⁉下記リンクをご参照ください。
https://www.canva.com/design/DAFPkneZqyA/rAOUmkihQa3XGbV_NignVw/watch?utm_content=DAFPkneZqyA&utm_campaign=designshare&utm_medium=link&utm_source=publishsharelink