士業もシステム会社に圧倒されるか?
本日は以下の記事があり、目にとまりましたのでこの件について
お話ししたいと思います。
まず士業と言うのは、税理士や私たち社会保険労務士など、「士」
とつく国家資格を持った職業のことを言います。
今回、表題のシステム会社とは、会計や給与ベンダーのことを指し
ますが、この士業とシステム会社の関係性はこれから大きく変わろう
としておりますが、その一端の話です。
フリー、税務申告ソフトに参入 クラウドで作業完結
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO08955430Z21C16A0TJE000/
このことは、税理士にとって脅威です。
なぜなら、税務申告は税理士の独占業務であったのですが、これが
システム会社の自動化(AI活用で今後正確性が増す)が始まったの
です。
税務申告代理に税理士に対して、年間数十万円かかっていたもの
がシステム会社に払えばいいことになり、税務申告代理業務を行って
いた税理士は仕事を失くす可能性が出てきます。
私も以前会計事務所にいた経験から、上記の話は非常に深刻である
と感じております。
では、これから税理士の業務はどうなるかと私見をお話しします。
以下の業務は減る可能性があります。
・記帳代行
・個人、法人の税務申告代理(簡易)
・年末調整業務
ただし、以下の業務は残りますし、ニーズは増すと思います。
・資金繰り、資金調達対策(助成金・補助金含む)
・経営指導(営業・マーケット戦略含む)
・事業承継、相続対策
・M&A
上記のように、税理士独占業務といえど、簡易業務はシステム
会社にとって代わり、難易度が高い業務にニーズは増してくると
思います。
よって、ダントツ二極化が始まります。
極端なことを言いますが、トップ4%に仕事と人財が流れると思います。