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お知らせ

従業員の定着率向上を目指す!リテンションマネジメントについて

従業員の離職を防ぎ定着率を向上させる「リテンションマネジメント」。従業員の定着について悩んでいる人事担当者の方必見です。

 

◆リテンションマネジメントとは

リテンションマネジメントとは、維持・引き留めを意味する「リテンション(retention)」と人事管理に使われる「マネジメント(management)」を組み合わせた言葉で、人材定着・従業員活躍のための管理手法です。

 

◆リテンションマネジメントに取り組むメリット

①採用コストの削減
離職・採用を繰り返すとコストがかかります。離職者を減らして人材定着率を上げることで、採用コストを抑えることが可能になります。

 

②教育コストの削減
採用コストと同じく、教育にかける費用や時間といったコストは人材定着率を上げることで抑えられるようになります。

 

③長期的な事業計画が立てられる
人材の入れ替わりが少なければ、従業員それぞれのスキルや適性を正確に見極めることができ、長期的な事業計画を立てる際に確実性が生まれます。

 

④企業イメージの向上
離職率が低い企業には「それだけ働き続けたくなる企業である」というプラスイメージがつきます。これは就活生だけでなく、顧客から見ても良いイメージとなります。

 

⑤生産性の向上
業務に慣れ効率的に動けるベテラン従業員が多くなるほど、労働生産性の向上につながります。

 

⑥顧客満足度の向上
定着率を上げることは、従業員同士だけでなく顧客との信頼関係も築き上げ、顧客満足度の向上という大きなメリットになります。

 

◆リテンションマネジメントの要素を意識しよう

①福利厚生
利用できる福利厚生の数と質を充実させることは働きやすさにつながります。
福利厚生の例:退職金制度、リフレッシュ休暇、ヘルスケアサポートなど

 

②従業員満足度の向上/エンゲージメント
社内でのコミュニケーションが良好だとエンゲージメント(会社に対する愛着心)が高くなり、ハラスメントの防止にもつながります。
施策例:社内イベント、オフィスレイアウトの工夫、1on1ミーティングなど

 

③ワーク・ライフ・バランス
仕事と生活のバランスがとれるかどうかは働きやすさに大きく関わってきます。労働時間が長すぎないかや休暇の取りやすさ、働くママへの支援策、副業の認可など、従業員一人ひとりが調和のとれた働き方を実現できる環境を作ることが大切です。
施策例:長時間労働対策、休暇制度の充実、フレックスタイム制の導入など

 

④健康/メンタルヘルス
定期的な健康診断を実施したり、従業員の健康状態や心理的状態が分かるツールを導入したりといった施策を行い、従業員の健康管理を展開しましょう。

 

⑤働く環境・制度の整備
コミュニケーションスペースを作ったり、フリーアドレス制のオフィスにしたりといった方法が考えられます。リモートワークや時短勤務など、柔軟な働き方に対応できる出勤制度も働きやすさにつながります。

 

⑥適正な評価
業務に対して適正な評価をするため、従来の上司が部下の人事評価を行うという制度ではなく、同僚や部下を含む多方面の従業員が対象者の人事評価を行う「360度評価」を導入するというのもいい考えかもしれません。適正に評価するための仕組みを検討されることをお勧めいたします。

 

⑦報酬
スキルや経験に見合った給与体系であるか、評価するパフォーマンスをしっかり定義しておくことは、企業にとっても従業員にとっても大きなメリットがあると考えます。

 

⑧マネジメント
面談の機会を増やしたり、メンター制度(知識・経験のある先輩社員が後輩社員のサポートをする人材育成制度)を導入することでコミュニケーションをとりやすくなり、より一人ひとりに合ったマネジメントを実行できるようになります。

 

⑨育成・能力開発
従業員それぞれの目標管理を行う、キャリアパスに合わせたジョブローテーション(従業員の能力開発を目的とした人事異動)などで適正な配置を行うといった施策も有効です。

 

⑩採用からのオンボーディング
オンボーディングとは新しく配属されたメンバーや新入社員が組織に馴染み、早期に力を発揮できるようにするために企業が実施する一連の取り組みのことです。
定期的に短いサイクルで実施する1on1ミーティングなどを活用しながら職場全体で受け入れていくことで、早期退職を防ぎましょう。

 

◆まとめ

職場の状況、業務内容、上司の態度・対応など、社員が何に不満を感じているのかは様々です。社員の不満を吸い上げた上で、社員の満足度を上げる取り組みを検討・実施してみましょう。今回紹介した要素を参考に、社員の定着率向上を図ってみてはいかがでしょうか。