マイナンバーで企業が対応すべき3つのこと
11月2日、RKKさんの番組で、企業のためのマイナンバーという
テーマで取材を受けたものが放映されておりました。
見られた方いますかー(笑)
さて、表題の件ですが、3つとは?
①セキュリティ体制の構築
安全管理措置というものがありますが、企業はこれを検討し、準備
を行わなければなりません。例えばシュレッダーを買ったり、金庫
を買ったり、事務所内の作業スペースの見直しです。
また、情報セキュリティ対策として、UTM、ウィルスソフト、ログ管理
システム等を導入しなければなりません。これらのことは投資額が
それなりになりますので、慎重に検討しなければなりません。
実は組織体制づくりなど、ほかにも結構たくさんあるのですが・・・
②利用履歴と廃棄方法の確立
今回はマイナンバーを利用した履歴を残さなければなりません。巷
では、このことはあまり知れ渡っておらず、保管を金庫で厳重にして
置けばいいんだろう、といった風潮もあるようですが、実はこのことは
厄介なのです。
社会保険・労働保険・法定調書作成の際、マイナンバーを付番する
ことになりますが、利用履歴をどのように残して行くかは作業が増え
るので、今のうちに考えておく必要はあります。まあ、大規模のところ
は紙を金庫に入れて保管より、間違いなくシステムの導入ですね。
あと、廃棄においては
・紙は溶解、焼却、シュレッダー等
・電子データは電子データシュレッダー等
の準備が必要ですね。
③給与支払報告書への付番の仕組みづくりとeLTAXの積極的利用
e-Taxで法定調書を税務署に電子申告をされる税理士さんや企業も
増えてきていると思います。同時に給与支払報告書をeLTAXでされて
いるところも増えてきているようです。
従業員が多いところはこの作業は重要です。例えば100名の従業員が
いるところであれば、扶養家族も含めると150名を超えるかもしれませ
ん。そのような時、一斉に付番する仕組みが必要になりますが、やはり
システム活用です。またeLTAXもシステム活用となりますが、紙で郵送
するより、今回は圧倒的に安全性が高い事になります。
ちなみに、給与支払報告書のマイナンバー付番義務が発生するのは
平成29年1月31日提出分ですので、おおよそ、平成28年9月ごろまで
は対策が必要でしょうね。