お知らせ
マイナンバーカードの健康保険証利用について
政府が2024年秋に従来の健康保険証を廃止し、マイナンバーカードに一本化しようとしている中、最近ニュースでも取り上げられましたが、マイナンバーカードを健康保険証として利用した際に医療情報を確認するオンラインシステムでトラブルが発生しています。
まずは、その話題に入る前にマイナンバーカードの健康保険証利用について、簡単に内容をおさらいしてみます。
◆マイナンバーカードの健康保険証利用について
医療機関を受診する際は健康保険証を持参しますが、マイナンバーカードと健康保険証を一体化させたもの（以下「マイナ保険証」）でも医療機関を受診することが可能です。
従来の健康保険証利用ですと、受付窓口に健康保険証を提出したら、本人はその保険証について何かを行うということは特にありませんでした。
マイナ保険証を利用した場合は、本人より受付窓口に設置されたカードリーダーへマイナ保険証をかざしていただき、顔認証もしくは4桁の暗証番号を入力していただくことが必要になります。
医療機関側では、患者さんからかざしてもらったマイナ保険証から資格情報（保険組合名・記号・番号等）をシステムにて取り込み、自動的に確認することができます。このシステムを「オンライン資格確認等システム」といいます。
なお、従来の健康保険証で受診された場合は、患者さんから預かった健康保険証を基に、医療機関が端末へ直接資格情報を入力する必要がありました。オンライン資格確認等システムは、この入力していた部分について自動的に反映されるシステムになっているため、入力の手間が省けることになります。
◆マイナ保険証を利用した際の自己負担額
また、マイナ保険証を利用した際の自己負担額は、2022年10月より改定されています。2023年4月から12月までの期間は、医療機関でマイナ保険証を利用した場合、初診料6円、従来の健康保険証で受診した場合等は初診料18円の負担となり、マイナ保険証を利用した方が費用負担を抑えられることになります。
費用が安くなるのであれば、マイナ保険証を早速使ってみようと思われる方も多いのではないでしょうか。そんな中発覚したのが冒頭でお伝えした医療保険を運営する健康保険組合などによる、マイナンバーと健康保険証を紐付ける際の誤登録の問題です。
自分の情報が誤登録であったら・・・と心配された方もいらっしゃるかと思います。
厚生労働省は国民に対して「迅速かつ正確なデータ登録を徹底する」とのことですが、万が一マイナポータルなどで別の人の医療情報が表示された場合は「国民向けマイナンバー総合フリーダイヤル」などに問い合わせるよう呼びかけをおこなっています。また、マイナ保険証をお持ちの方は、一度自分の健康保険証情報が正しく登録されているかを確認してみると良いかもしれません。
デジタル庁のホームページにもよくある質問として記載がありましたので、おさえておきましょう。
Q：オンライン資格確認やマイナポータルにおいて別の方の情報が表示された場合、どこに問合せればよいですか。
A：万が一医療機関・薬局で別の方の情報が表示された場合は、以下のいずれかにお問合せいただき、ご相談ください。
・国民向けマイナンバー総合フリーダイヤル（0120-95-0178）※音声ガイダンスに従って「4から2」の順にお進みください。
・ご自身が加入されている医療保険の保険者
いずれの場合も、オンライン資格確認等システムの実施機関である社会保険診療報酬支払基金・国保中央会に迅速に連携し、ご本人でない情報が登録されている疑いが高い場合には、直ちにオンライン資格確認等システムの閲覧を停止します。
その後、保険者において事実関係 を確認し、誤ったデータが登録されていた場合には、登録データの是正作業を速やかに行います。
Q：自分の健康保険証情報が正しく登録されているかを確認する方法を教えてください。
A：マイナポータルにログインし、「注目の情報」の「最新の健康保険証情報の確認」を押下していただくと、健康保険証情報のページが開きます。ページの中段にある「あなたの健康保険証情報」から、登録されている健康保険証情報を確認いただけます。
ご自身がマイナポータルの対応端末を所持していない場合は、以下のいずれかの方法で健康保険証情報を確認できます。
・ご家族の方等が所持している対応端末にて、ご自身のマイナンバーカードでログインして確認
・市区町村が用意している端末にて、ご自身のマイナンバーカードでログインして確認
※端末の設置状況は市区町村によって異なります。
【デジタル庁ホームページ「よくある質問：マイナンバーカードの健康保険証利用について」より抜粋】
https://www.digital.go.jp/policies/mynumber/faq-insurance-card/
